Linuxで公開用のログを取る

Linuxで操作方法を公開するためにログを残したい時があります。公開する時はホスト名やユーザー名などの個人情報を消す必要があります。すべての情報を自動的に消すことはできませんが、ログを作成する段階で出来るだけユーザー名などを出力しないようにしておくと後々の加工が楽になります。

以下は、Ubuntu17.10でログの加工を楽するための設定です。他のバージョンやディストリビューションでも基本的には同じです。
別ユーザーで作業できる場合はログ作成用のユーザーを作る方が楽ですが、別ユーザーで作業出来ない場合はユーザーは作成しないで後述のPS1の設定 PS1='\u:\w$ ' ではなく、PS1='test:\w$ ' に変えるだけでも楽になります。

# 'test'という名前のユーザーを作っています
# -m オプションはホームディレクトリを作成するオプションです
myname@myhost:~$ sudo useradd -m test
# ユーザー'test'になります
myname@myhost:~$ sudo su - test
# プロンプトを変更して無色でユーザー名とディレクトリ名だけを表示するようにします。
test@myhost:~$ PS1='\u:\w$ '
# この後プロンプトの表示が 'test@myhost:~$ 'から'test:~$ 'に変わります
test@myhost:~$ PS1='\u:\w$ '
# alias コマンドで ls がカラー表示になっている場合があります
# unalias で alias を無効にしてカラー表示しないようにします
# すべての alias を無効にしたくない場合は -a をつけないで、無効にしたい alias だけ指定します
# 例えば unalias ls grep という風に指定します
test:~$ unalias -a
# PS1 と unalias の設定は .bashrc の最後にいれておくと毎回設定する必要がなくなります
# .profileでも似た結果になりますが、後述のscriptを使った時にうまく反映しません
# ログをとれるようにします
test:~$ clear
test:~$ script xxx.log
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色を無効にしている理由はscriptで出力したログを見やすくするためです。
# 以下は、^M は改行に変更してあります
# ls の出力がカラーの時は制御コードが含まれて見くくなります
test:~$ ls
^[[0m^[[01;34mdirectory^[[0m test.txt
# ls の出力がカラーではない時
test:~$ ls
directory test.txt
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