ゴールド免許のうっかり失効!いつゴールド免許に戻る?

運転免許の更新を忘れてうっかり失効してしまった、ゴールド免許。失効して6ヵ月以内なら、講習を受講すればもういちど運転免許証はもらえます。
でも、残念ながらブルー免許になってしまいます。

では、いつになればゴールド免許にもどれるのでしょうか?
まず、免許の種類ですが、ご存じのように下の3種類があります。
- ゴールド免許証 - 5年間無事故、無違反の人で、有効期間は「5年間」
ゴールド免許証でも更新の時の年齢が、71歳以上の人は有効期間が短くなります。
- グリーン免許証 - 免許取り立ての人で、有効期間は「3年間」
- ブルー免許証 - それ以外の人で、有効期間は、「3年間」、ただし5年間軽微な違反が1回のみの場合は「5年間」
でも、失効前の5年間に違反をしていなくてもブルー免許になってしまいました。ではいつゴールド免許に戻れるのでしょうか。

次の更新でしょうか。残念ながら、正解は次の次の免許更新でゴールド免許になります。つまり、約6年後です。もちろん、その間5年間は無事故、無違反でなければいけません。

ゴールド免許は「5年間無事故、無違反」でもらえます。なのに、なぜ失効前の5年間無事故・無違反でも、すぐにゴールド免許がもらえないのでしょうか?
実はうっかり失効した後に手続きをして交付してもらうと、前の免許を更新しているわけではないのです。再取得となって、「新規取得とほとんど同じ」なのです。試験を受けなくても免許がもらえたのは、失効してから6カ月以内の場合は、学科試験と技能試験は免除されるからなのです。

ですから、手続きには「受験手数料」が必要になりますし、運転免許の取得日も元々の免許の取得日ではなく、再取得した日になります。
でも「新規取得と同じ」なら、グリーン免許になるのではないのでしょうか?
「新規取得とほとんど同じ」ですが、例外があります。
- グリーン免許にはならない
- 初心者マークは免除される

これ以外にも他の免許を取得する時の条件などに違いがあります。
そんなわけで、失効する前の「5年間無事故、無違反」はなくなってしまうのです。そして、再取得した日から「5年間無事故、無違反」でやっとゴールド免許になります。
新規取得と同じなら、違反の点数も消える?と思った方もいるかもしれませんが、もちろんそんな都合のいい話はありません。失効して再取得しても、しっかり違反の点数も記録も残っています。

では、なぜ約6年後なのでしょうか?ここでは、失効の後に違反や新たな免許取得を行っていないものとします。
再取得した免許はブルー免許で更新は約3年後になっています。
「約」となっているのは、免許の有効期限は正しくは3年ではなく3回目の誕生日が有効期限だからです。もし、あなたがうっかり失効期限の6か月ぎりぎりで再取得すると、残りは2年半しかないのです。
3年後の更新はまだ再取得して3年未満です。ゴールド免許の条件「5年間無事故、無違反」にはたりません。なので、次もブルー免許です。

でも、ブルー免許には「過去5年間に軽微な違反1回なら、運転免許証の有効期間が5年間」という例外があります。もちろん、これもまだ再取得して3年たっていないのであてはまりません。
そんなわけで、うっかり失効の再取得から、次の更新は(3年から2年半)、次の次の更新は6年から5年半になります。そして、ここでようやく「5年間無事故、無違反」になってゴールド免許がもらえます。

さて、ここでひとつ不思議なことがあるのに気が付きましたか?
ブルー免許証の人は、5年間軽微な違反が1回のみの場合は有効期間「5年間」になります。では、5回目の誕生日の直後に軽微な違反を1回した人と2回した人がいるとどうなるでしょうか?
当然、軽微な違反が1回の人の方が早くゴールド免許になります。当然ですよね。

では、1回目の誕生日の後に違反をしたらどうなるのでしょう?
軽微な違反が1回の人は、やっぱり11回目の誕生日の時にゴールド免許になります。でも、軽微な違反が2回の人は9回目の誕生日でゴールド免許になるのです。つまり、違反1回の人より、2回の人の方が2年も早くゴールド免許になるのです。
とってもタイミングが悪いと違反の少ない人の方がゴールド免許になるのは遅くなるのです。だからといって、わざわざ違反をするのはやめましょう。

そして、ひとつ注意点があります。
ここまでは、「無事故・無違反の期間、5年間」がいつから5年間かをちゃんと説明していませんでした。「誕生日」から過去5年と思った人もいると思います。
でも正しくは、免許を更新する年の誕生日の40日前の日から過去5年間です。更新する年の誕生日から過去5年ではありませんから注意してください。
いずれにしても、ずっと無事故・無違反が一番です。
そして免許の更新は「誕生日すぎても1月余裕があるから、まだ大丈夫」と油断しないで、早めに行きましょう。