クリスタを液タブ画面に移動するとずれる/書けない
Windows10にWacomの液タブを接続して、CLIP STUDIO PAINTを別のディスプレイに移動すると、キャンバスウィンドウだけペンとポインタがずれることがあるようです。
メインディスプレイに表示されたCLIP STUDIO PAINTをWacom Oneのディスプレイに移動したときに発生しました。
環境
- Windows10
- Wacom One 13
- CLIP STUDIO PAINT PRO(64ビット) Version 1.9.11 (体験版)
問題となった操作
初めてWacom Oneを接続した時にWacom Oneのディスプレイの設定がデフォルトでWindows10推奨の「拡大縮小とレイアウト:150%」、「ディスプレイの解像度:1920x1080」になっていて
メインディスプレイは「拡大縮小とレイアウト:100%」、「マルチディスプレイ:表示画面を拡張する」です。
発生要因
この現象は主には、マルチディスプレイの設定が「表示画面を拡張する」になっていて、「拡大縮小とレイアウト」がメインディスプレイと液タブのディスプレイで違う設定になっている時に、CLIP STUDIO PAINTを別のディスプレイに移動すると発生するようです。
解決方法
最も簡単な解決方法は、以下です。
- 「表示画面を複製する」の設定で使う
- 「表示画面を拡張する」で使いたい場合
- 「拡大縮小とレイアウト」の設定を同じにする
- Wacom Oneの文字やアイコンの大きさを大きくしたい場合は、「拡大縮小とレイアウト」の設定を同じにして、かわりにディスプレイの解像度の設定で調整する(例えば、Wacom Oneのディスプレイの解像度を1366x768や1280x720にする)
より詳細な現象
より細かい現象は調べた限りでは、以下でした。
- CLIP STUDIO PAINTもキャンバスウィンドウの中以外はずれない
- キャンバスウィンドウの左上隅から遠くなるほどずれが大きくなる
- ポインタがずれてキャンバスウィンドウの外に出ても、キャンバスの範囲内であれば表示されていない部分にも実際は書けている
- キャンバスウィンドウでもマウスカーソルはずれない
- CLIP STUDIO PAINTを起動後にディスプレイ間を移動しなくてもCLIP STUDIO PAINTが表示されたディスプレイの「拡大縮小とレイアウト」の設定がメインディスプレイと異なれば現象は発生する
- 「表示画面を複製する」の設定でも、CLIP STUDIO PAINT起動後に「拡大縮小とレイアウト」を変更すれば現象は発生する
推測される発生要因
上記から、CLIP STUDIO PAINTは起動時にメインディスプレイの設定を取得して(あるいは設定の影響を受けて)、起動後に表示するディスプレイを移動したり、設定の変更したりして結果的にCLIP STUDIO PAINTが表示されるディスプレイの「拡大縮小とレイアウト」が変更されても、キャンバスウィンドウだけは変更が反映されないではないかと思われます。