マイクのプライバシー設定をスタートメニューやタスクバーに入れる

 最近は知らないうちにパソコンのカメラやマイクで誰かに監視されているなんてことが問題なっています。

あるいは、WEB会議の後に退出したつもりが退出できていないくて見られてはいけない映像が写っていたり、聞かれてはいけない会話が聞こえてしまったなんてことも。

パソコンから覗かれている図

カメラはテープなどで物理的に隠してしまえば安心ですが、マイクにはこの方法は使えません。使わない時は、取り外せれば安心ですがノートパソコンではできません。

カメラ・マイクにテープを貼る図

マイクのドライバを完全に無効にしておけば安心ですが、テレワーク・リモートワークでマイクを使うことも増えているのでまったく使わないわけにも行かず、使うたびに手間のかかる変更も大変です。

デバイスを無効にするには手間がかかる図

Windows10では、マイク使用の許可/禁止やアプリケーション毎の使用の許可/禁止を[マイクのプライバシー設定]で切り替えることができます。

しかし、[マイクのプライバシー設定]にたどりつくにはひと手間かかります。

マイクのプライバシー設定で切り替えれる説明図

ここでは、マイクのプライバシー設定を簡単に開ける方法を紹介しています。


マイクのプライバシー設定とは


最初にマイクのプライバシー設定の簡単な説明です。すでに知っているよという方は、飛ばして「ワンクリックで開く方法」に進んでください。

マイクのプライバシー設定ではマイクの使用を許可したり禁止したりすることができます。

マイクのプライバシー設定の画面

Windows全体でマイクの使用の許可/禁止をしたり、アプリごとに使用の許可/禁止をしたりできます。

マイクのプライバシー設定で、全体・個別で切り替えれる説明図


ワンクリックで開く方法

次の手順で、[マイクのプライバシー設定]画面をワンクリックで開くためのアイコンを作成できます。作成したアイコンは、デスクトップなどに置いておくこともできますし、スタートメニューやタスクバーに入れることもできます。

1.ショートカットを作ります

デスクトップでマウスを右クリックして[新規作成]-[ショートカット]を選択します。

ショートカット作成の説明図


2.ショートカットのコマンドを入力します

(1)の[項目の場所を入力してください]に 

cmd.exe /c start ms-settings:privacy-microphone

と入力して、(2)の[次へ]をクリックします。

項目の場所を入力する図


3.ショートカットの名前を入力します

(1)の[このショートカットに名前を入力してください]に

マイクのプライバシー設定

と入力して、(2)の[完了]をクリックします。

ショートカットの名前を入力する図

これで、デスクトップに[マイクのプライバシー設定]というアイコンができます。
デスクトップにショートカットアイコンができた図


4.アイコンのプロパティを設定します

機能は3までの手順でできたのですが、このままでは少し使いにくいのでプロパティを設定します。

作成したマイクのプライバシー設定アイコンを右クリックして、プロパティを選択します。

コンテキストメニューからプロパティーを選択する図


表示された画面の[ショートカットタブ]を選択します。

ショートカットタブを選択する図


5.[実行時の大きさ]を変更します

[実行時の大きさ]を[最小化]に変更します。

実行時の大きさで最小化を選択する図


6.アイコンを変更します

アイコンの変更は見た目が変わるだけです。変更しなくとも問題ありません。ただし、タスクバーにピン留めする場合は、アイコン以外では区別しにくいので変えたほうがいいでしょう。


アイコンを変更するためには[アイコンの変更]をクリックします。

アイコン変更ボタンをクリックする図

[参照]をクリックします。

アイコン変更で参照ボタンをクリックする図

(1)の[アイコンが入っているファイル名]に設定したいアイコンが入っているファイルの名前を入力して、(2)の[開く]をクリックします。

ファイル名については、この後に説明しています。

アイコンの変更でファイル名を入力する図

アイコンを選んで、[OK]をクリックします。

アイコン変更でアイコンを選ぶ図

アイコンは、何を選んでも動作には影響ありません。下におすすめのアイコン3つを挙げておきますが、それ以外の好きなアイコンを選んでも問題はありません。

アイコンが
入っている
ファイルの名前
説明 アイコン
mmres.dll マイクの図柄の
アイコンです
mmres.dllの中のマイク図柄のアイコン図
shell32.dll ギアのような形の
設定のアイコンです

アイコンがたくさん
並んでいて、
わかりにくいですが
スクロールバーの
位置を参考にして
ください。
shell32.dllの中の設定図柄のアイコン図
SndVolSSO.dll シンプルなマイクの
アイコンですが
背景が明るいと
見にくいです

アイコンの変更で
アイコンを選ぶ時は
透明なのでクリック
して選択するまでは
見えません

右の図では、クリック
して見えるように
しています。
SndVolSSO.dllの中のマイクの図柄のアイコン図


7.プロパティを閉じます

[OK]をクリックして、プロパティを閉じます。

OKボタンをクリックしてプロパティ画面を閉じる図

8.ピン留めします。

作成したアイコンを右クリックして[スタートメニューにピン留めする]または[タスクバーにピン留めする]を選択して、ピン留めします。

どちらか好きな方だけでも、両方でもピン留めできます。

ピン留めする図

ピン留めした後は、デスクトップのアイコンは削除しても大丈夫です。

アイコンを削除しないで、デスクトップなどにアイコンとして置いて使うこともできます。

9.使い方

スタートメニューを開いてアイコンをクリックするか、タスクバーのアイコンをクリックすると[マイクのプライバシー設定]画面が開きます。

スタートメニューとタスクバーにショートカットアイコンが表示されている図

デスクトップなどにアイコンを置いている場合は、そのアイコンをダブルクリックします。

開いた[マイクのプライバシー設定]画面で、マイク使用の許可/禁止を選択します。

全体を一括で許可/禁止することができます。

マイクのプライバシー設定で全体一括でマイク使用の許可/禁止を設定する説明図

Storeアプリは各アプリごとに個別に許可/禁止することができます。

デスクトップアプリは、デスクトップアプリすべてを一括で許可/禁止することができます。

Storeアプリを個別に、デスクトップアプリを一括でマイクの使用の許可/禁止を設定する説明図